京都の葵祭の由来とは?葵祭の歴史を知ってお祭りを楽しんでみよう!

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京都で有名なお祭りといえばやはり葵祭です。これは7月に行われている祇園祭と10月に行われている時代祭と同じ京都三大祭とされています。歴史が長いお祭りでもあり、長年多くの人が訪れてきました。

そもそも葵祭というのはどういうものなのでしょうか?今回はその葵祭について詳しくご紹介していきます!ぜひ一度は葵祭に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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そもそも葵祭の起源とは?葵祭の歴史

まずは葵祭の歴史や起源についてご紹介していきます。

葵祭は本来は賀茂祭とも言います。そしてこのお祭りは上賀茂と下賀茂と両神社の祭礼を行っているものです。このお祭りの起源となったのは上賀茂神社から始まりました。太古別雷神(わけいかづちのかみ)が今の社殿の北北西にある山に降臨された時に行われたお祭りだとされています。ここからこのお祭りが始まりました。

そして今の葵祭になっていったきっかけは567年のこと。日本は様々な自然の災害に遭ってしまい作物が育たなくなっていました。そこで天皇から勅命が出て当時賀茂の大神の崇敬者だった卜部伊吉若日子に占わせました。すると賀茂の神々の祟りが原因だということが判明しました。

そしてその祟りを抑えるために4月の吉日に盛大なお祭りを開いたのが葵祭の始まりです。そして819年から国家的な行事として位置づけられました。

この葵祭が壮麗な儀式となったのは859年頃だとされています。この時は一般の人が見ることができず粛々と行われていました。その様子は源氏物語にもその描写があるのも有名です。しかし室町時代から徐々に衰退していき応仁の乱の時には開催されなくなりました。

そして時は流れて江戸時代…1694年にこのお祭りを再興しようということになりました。上賀茂と下賀茂と両神社、朝廷や幕府の協力により見事再興しました。そして明治時代まで継続され、1884年に明治天皇が春日祭と石清水祭と同じ日本三勅祭とされました。

しかし昭和に入って戦争がある時代に入ると行列は中止され、祭儀だけ行われていました。そして戦後に行列が復活したという歴史もあります。

今も華やかで賑わいを見せている葵祭ですが、昔は様々なことがあって今の葵祭があります。そう考えると歴史の深さをしみじみ実感しますね。

葵祭という名前の由来とは?

昔は賀茂祭と呼ばれていたのに何故葵祭と呼ばれるようになったのでしょうか?それは江戸時代の再興以降の話になります。

お祭りの時に内裏神殿の御簾や牛車や勅使と供奉者の衣冠や牛や馬まで葵の葉で飾るようになったことからだとされています。また葵の葉を頭に挿して行列したことからこう呼ばれるようにもなったと言われています。

さらに江戸幕府を開いた徳川家康の家紋の三つ葉葵が上賀茂神社の神文と似ていることから上賀茂神社を崇拝したという話もあります。なので葵祭の復興に関しては徳川家が全面的にサポートをしました。

賀茂祭が葵祭という名前になったのはこういった由来があるからでした。葵を全体にあしらって行われたお祭りは本当に美しいお祭りだったことでしょう。今でも葵祭が愛されているのはこういう歴史があったからではないでしょうか?

今の葵祭はどんな流れで行われているのか?

さて上記までは葵祭の歴史や由来について述べていきました。では今の葵祭はどのような流れで行われているのでしょうか?

今の葵祭の目玉は平安絵巻に描かれているような路頭の儀という行列です。これを見るために毎年多くの人が足を運んでいます。葵祭の開催日は毎年5月15日と決められています。雨天の場合は翌日に行われていますが両日雨天だった場合は中止となっています。

その葵祭の流れとしては以下の通りです。

まず午前10時になると京都御所で進発の儀が行われます。その後行列に参加する者は宜秋門を出て列を作っていきます。そして10時半になって路頭の儀が始まります。勢500余名からなる行列は1kmほどあり圧巻です!

そして11時40分になると行列は下鴨神社に着き社頭の儀が行われます。社頭の儀は葵祭の本来の目的だとされています。神前で祭文を読み、供物や舞を奉納していくのが社頭の儀とされています。

そして午後2時過ぎに再び行列を整えて上賀茂神社へ行きます。そして午後3時半頃に上賀茂神社に到着し、再び社頭の儀が行われます。

一通りの流れはこのような流れになります。

とても粛々としていて昔ながらの雰囲気を感じられます。ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?

まとめ

このように長い歴史を経て今の葵祭があります。昔から行われてきたこのお祭りは歴史がとても感じられます。1年に1度しか行われていないお祭りなので、この日は本当にたくさんの人が京都へ訪れます。とても大勢の人で賑わっていて行列を見るのも大変かもしれませんが、ぜひ一度はこの葵祭へ行ってみてください!

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