毎年東大寺で行われている修二会というものをご存知でしょうか?
実はこの行事は本当に昔から行われてきた行事であり、始めてから一度も途絶えることなく続けられてきた行事なのです。
2015年でその回数は何と1264回目となるこの修二会。
今でもこの時期になると多くの人たちが東大寺へ足を運びます。
そしてそこで行われる行事も本当に粛々としていて見応えも十分です!
今回はその修二会についてご紹介していきたいと思います。
興味がありましたら是非一度足を運んでみてください。
修二会とはそもそも何故始まったのか?
修二会の起源は751年の東大寺の開山、良弁の弟子である実忠からとされます。
実忠が752年に笠置山で修業している時に穴を見つけました。
そこに入ると天人が住んでいる天界にたどり着きました。
そこで常念観音院で天人達が十一面観音の懺悔をしている光景がありました。
そして実忠はこれを人間界でもやるべきだと願いました。
ですが天人の一人がこの一日は人間界では400万年にあたるので到底やりきれないと言われました。
なので少しでもこれに合わせて走って行を行うと願ったとされます。
そして『東大寺要録」の中にも修二会について記載されていました。
その実忠が二月堂を創建して東大寺にて十一面悔過を752年2月1日から2週間始めるようになりました。
それから色々な歴史がありましたが、この修二会はずっと行われてきました。
とても歴史が深い趣のある会となっているので今でも人気のある行事となっています。
また何故修二会と呼ばれたかというと、今現在は3月1日から2週間にわたって開催されていますが、旧暦では2月1日にあたるので、二月に修する法会として修二会と呼ばれるようになりました。
修二会の中で一番の見所はやはりお松明
修二会の中でもメインイベントとなるのが「お松明」と呼ばれるものです。
他にもお水取りとも呼ぶこともあります。
お松明は開催されている3月12日の深夜に若狭井と呼ばれている井戸から観音様にお供えするお水をくみ上げる儀式となっています。
そしてこれらを行う練行衆の道を灯すためによるに大きな松明に火を灯していきます。
その光景が本当に幻想的で訪れた人の心を癒してくれます。
実はこのお松明というのは長い期間を経て行われているのです。
それは12月16日から始まります。この日は良弁僧正の命日となっている日です。
この日に翌年の修二会の練行衆となる11名が発表されます。
そして年が明けて2月20日に別火という前行が始まって3月1日に備えていきます。
そして3月1日から二週間にわたって修二会が行われていきます。
本来修二会は十一面観世音菩薩を本尊として天下泰平と五穀豊穣と万民家楽等を願います。
そして人々に変わって懺悔の行を勤めていきます。
この前行と本行を合わせるとほぼ1ヶ月かかり、事前準備を含めると3ヶ月にもわたる大規模なものとなっています。
長い期間の準備を経て行われている修二会は本当に粛々としていて日本らしい幻想的な光景を見ることができます。
実際に修二会を見に行った人たちの口コミは?
では実際に修二会に行った人たちはどのような感想をもっているのでしょうか?
【四季折々の魅力が感じられる奈良県ですが、二月堂から眺める古都の夕焼けが本当に素晴らしいです。お堂の灯りと夕焼けがマッチした光景は本当に幻想的です】
という意見がありました。
確かにこの修二会で行われているイベントもすごいものですが、周りの景色に目をやると本当に美しい眺めを見ることができます。
それぞれの楽しみ方ができるのも修二会の魅力の一つなのではないでしょうか?
【今回はバスツアーでこの修二会に参加しました。さすがに有名なイベントなので早めに行かないと場所がなかなか取れません。二階の松明からほとばしっている炎に本当に圧巻されました】
このようにバスツアーの中にも組み込まれているほど有名な修二会ですが、やはり早めに行かないと良い場所は取れないようです。
でも遠くからでも見える大きな松明の炎は本当に圧巻されるようですね!
ぜひ一度は見ておきたい光景だと思います!
他の口コミを見ても、やはり松明に灯された炎に圧巻されたという口コミが多くありました。
またこういった行事だけではなく、眺めがとても素晴らしいという口コミもありました。
奈良はもともと四季折々の景色が楽しめる所として人気のある場所です。
もし修二会に行く機会がありましたらぜひ景色も楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
このように修二会は今でも根強い人気があるイベントです。
長い歴史の中で一度も途絶えたことがないというのも魅力の1つです。
もしこの時期に奈良県へ行く機会がありましたら、ぜひこの修二会を見にいってみてください!
美しい景色と圧巻の光景が見られること間違いなしです!