土用はいつ?意味とは?新しいことを始めるのがダメなのはなぜ?

1年に1度の贅沢として、「土用の丑の日にはうなぎを食べる!」と決めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに土用と言えば、うなぎを食べるための日、というような印象になっていますよね。

ですが、よく考えてみれば土用はいつなのか、どんな意味を持っているのか、という疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか? また、この時期には新しいことを始めてはダメ、と言われていますが、その理由も知りたいところですよね。

そこで、そんな土用の秘密に迫ってみました!

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土用はいつ!?

まず、そもそも土用はいつなのか、というのが気になるところですね。
これは、夏の印象が強いものですが、実は春夏秋冬、全てにあります。

春は毎年立夏の前の約18日間、夏は立秋の前の約18日間、秋は立冬の前の約18日間、冬は立春の前の約18日間となっています。

特に注目されることが多い夏の土用は、7月20日前後〜8月6日前後となっています。
つまり、次の季節に移る前の準備期間のようなものですね。

このうち、土曜の入る日を「土用の入り」、土用が終わる日を「土用明け」と言います。
この具体的な日に関しては、五行に由来する暦で決定されています。
ちなみに、2016年は7月19日〜8月6日までが土用とされているので、覚えておきましょう。

土用の意味とは?

ではそもそも、この土用の意味としては、どういった由来や思いが込められているのでしょうか?

まず、一般的にもよく知られている夏の土用ですが、この日は1年のうちで最も暑さが厳しくなる時期とされています。
そこで、この暑さの厳しい中で体調を崩さないように、昔はこの期間の丑の日に「土用の丑の日」という日を決め、お灸をすえたり、柿の葉などを入れたお風呂に浸かったりと、病気回復・夏バテ回避のための習慣にされてきました。

この土用は、陰陽五行説という中国から伝わった考えにより誕生したものです。
これは、様々な事象を木・火・土・金・水に分類して考える方法ですね。

それぞれに、木は春、火は夏、金は秋、水は冬に分類されるものの、土が分類される季節が無いため、それぞれの季節の変わり目を土気として分類し、土用が誕生しました。 そして同時に、暑さの厳しい夏の土用には、体調を整えるために様々な工夫を凝らす日として習慣が根付いていったと考えられますね。

土用に新しいことを始めてはダメ?

この土用と言われる風習には、他にも面白い点があります。
例えば、土用に新しいことを始めてはダメ、という説もありますね。
これはなぜかと言うと、この時期は破壊と腐食を意味している五黄土星の気を受けていると考えられているからです。

特にこの時期に新しいことを始めたり、土いじりをすると、凶作になることになる、と考えられてきました。
そのため、土用と言われる時期には新しいことを始める、ガーデニングなど土いじりをする、就職や転職をする、結婚するなどということは、してはいけないことになっているのです。

このように、土用にはやってはいけないことも色々ありますが、実はやるべきこともあります。
例えば大掃除や、部屋の模様替え、身体のデトックスなどですね。

こうして悪い気を追い払う働きかけをすることが良いとされています。
迷信のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にお部屋と体の掃除をして過ごすと、スッキリするのは確かでしょう。 夏バテで体調が不安定になりやすい時期だからこそ、こういったことを実践してみるのも1つの方法ですね。

まとめ

土用は古くからある習慣で、様々な意味が込められていることが分かりました。
今では「土用はいつ?」という意識を持つ人すら少ないほど、注目度が低くなってしまっていますが、古き良き日本の文化の1つとして、注目してみるのも面白いですね。 新しいことを始めるのはダメ、というのも一応、頭に入れておけば、「この時期に始めたから失敗したんだ!」と後から後悔する必要も無くなるでしょう。 迷信だからと頭ごなしに否定しないで、古くからの考えに従ってみれば、運が開けるかもしれませんね!

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