喪中の新年の挨拶はなぜダメなの?訪問の際にはどう声をかける?

新年を迎えると、年賀状など様々な形で、お祝いをしますよね。
ですが、これが喪中と言われる期間である場合には、お祝いは控えるというのが日本のマナーになっています。

では、そもそも喪中の新年の挨拶はなぜダメなのでしょうか?
また、もし新年に喪中の方の家に訪問するような機会があった場合には「おめでとう」と言っても良いのかどうかなど、気になるマナーも色々ありますよね。

そこで、そんな喪中の場合の、新年の挨拶について調べてみました。

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喪中☆新年の挨拶はなぜダメ?

そもそも、喪中の新年の挨拶はなぜダメなのか、という点から探ってみましょう。

ちなみに喪中という意味ですが、これは「喪に服す期間」となっています。
元来は、両親であれば1年、祖父であれば3〜5カ月など期間は細かく分けられています。
ですが、基本的には一律で1年と考えられるようになっていますね。

この喪中の時期には、「門戸を閉じ」「酒肉を断ち」「弔せず」「賀せず」「音曲をなさず」「嫁とりをせず」「財を分かたず」といったことが言われてきました。 つまり喪に服す期間の間は、お祝い事なども慎むこととなっているわけです。

現代では、これら全てを守る人は少なくなっていますが、「お祝いごとを控える」という考えについては根強く残っています。
新年の挨拶はお祝いごとの1つですので、喪中の場合は控えるように、ということになっているのですね。

そのため、喪中の場合は年賀状を出さないというのが基本になっています。
これについても、本来は喪中の方から年賀状を出すのを控えるということであり、喪中の方に対して送ることには問題はないというマナーになっています。 ですが、現代は喪中はがきが届いた相手には送らないというのがマナーとして定着しているので、送らない方が無難でしょう。

喪中☆新年の挨拶☆訪問の場合は?

喪中の新年の挨拶は訪問の場合、どのように行えば良いのかというのも難しい点ですよね。
なぜ喪中に年賀状を出してはいけないのか、その理由は「喪中の場合はお祝い事を差し控えなければならないから」です。
となると、訪問した場合でもお祝いにあたるような行為は慎まなければならないことになります。

まず新年の挨拶で訪問する時期は、1月6日までが常識です。
ですが、相手が喪中の場合には、あえてこの時期を避けて、松の内が明けた後に挨拶に訪れるのが無難でしょう。

もし、どうしても1月6日までに訪問しなければならないという場合には、「あけましておめでとうございます」は基本的にNGです。 これは新年を祝う言葉なので使わないように配慮し、「昨年はお世話になりました。」「今年もどうぞ、宜しくお願いいたします。」といった挨拶をすると良いでしょう。

先方から「あけましておめでとうございます」と言われることがあるかもしれません。
ですが、そんな時でもつられて返さず、「新年早々お邪魔いたします。今年もどうぞ、宜しくお願いいたします。」といった返事をするとマナーのきちんとした人という印象になりますね。

それから、新値の挨拶の際に喪中の方に対して贈る手土産ですが、これは本来は「お年賀」というお祝いの品になります。
お祝いの意味合いを無くす意味で、できるだけ派手ではないお菓子などを手土産として持参し、仏前のお供えするのも良いでしょう。 のしなども、できるだけかけないようにします。

喪中の新年の挨拶☆断るのは失礼?

例えば先方が喪中の場合に、訪問しての新年の挨拶をお断りしたり、こちらが喪中の場合に挨拶をお断りしたり・・・
これは失礼にあたるのでしょうか?

これについては、常識的なマナーを守ってお断りする分には失礼にはなりません。
ただし、説明不足の場合などは相手が不快な気持ちになる恐れがありますので、お断りする場合はきちんと説明しましょう。

訪問をお断りする場合は「喪中なので松の内が明けてからご挨拶に伺いたいと思います」と一言言っておくと良いですね。
それからこちらが喪中の場合は、「喪中ですので年始の挨拶は欠礼させていただきます」と説明をしておくことも大切です。

こうして相手の理解が得られれば、これは失礼にはなりません。
年始でバタバタする前に、きちんと連絡を取り、喪中の新年の挨拶について失礼のないように説明をしておきましょう。

まとめ

喪中の新年の挨拶はなぜダメなのか、これは喪に服す期間は祝い事をすべきでないという古くからの日本の考え方によるものです。
年賀状だけでなく訪問しての挨拶の場合にも、きちんとマナーを守り、お互いに気持ちの良い新年の挨拶ができるようにしておきたいですね。

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