2016年から、新たに祝日として制定された日があります。
それが「山の日」です。
夏に海の日というものが制定されていますが、「海の日に対抗したのか?」と思えるような、この山の日。
8月11日が山の日という由来も、とても気になるところですよね。
そこで、そんな山の日の由来や意味について調べてみました。
山の日って何のこと!?
毎月のようにある日本の祝日の中で、2016年に新たに加わった山の日。
ですが、日本では海の日の制定やハッピーマンデーの採用など、祝日に関してはどんどん変化しているので、「山の日なんて知らなかった!」という人も、まだまだいるかもしれません。
そこで、まずは山の日というのがどんな祝日なのか、紹介していきます。
山の日というのは、8月11日に制定された祝日です。
実は日本には、全部で15日の祝日があったのですが、8月には1日も祝日がありませんでした。
お盆休みなどがあるので、あまり感覚としては意識していなかった人も多いかもしれません。
ですが、日本で祝日が設けられていない月は、6月と8月だけだったのですね。
そこで、そんな8月に祝日を作ろうということで、制定されたのが8月11日の山の日なのです。
つまり、日本の祝日はこれで、年間16日に増えたというわけです。
海の日とよく似た名称の「山の日」ですが、この名称には、自然に親しむための祝日という意味が込められているようですね。
働き過ぎの傾向がある日本人に、自然と触れ合って癒す時間を作ってもらおうということなのかもしれません。
8月11日が山の日になった由来は?
2016年に制定されたばかりの山の日ですが、なぜ8月11日になったのか、その由来も気になるところですね。
実はこの山の日を作るための計画は、すでに2010年から開始されていました。
それが6年の期間を経て、実際に制定されることになったというわけなのです。
そして、この計画が始まった頃には、本当は6月の第一日曜日に制定しようと考えられていました。
この日は、全国で山開きが行われる日なので、まさに「山の日」という名称にもピッタリなものですよね。
6月にも祝日がないため、この方針で計画が進んでいたのでしょう。
ただ、第一日曜日となると、そもそも「日曜日」ですから、祝日を重ねても意味が無くなってしまいます。
そのため、企業などから反対があり、8月11日という日程に変更になったのです。
ちなみに、この8月11日という日に制定された由来ですが、できるだけお盆休みと近づけることを目的にして制定されたようですね。
本来なら8月12日に制定すれば、連休になって良かったのかもしれませんが、この日は日本航空123便が山に墜落した日であり、遺族の方への配慮から、避けられることになりました。
このような由来により、8月11日という日程が山の日に決定したというわけです。
山の日の名称の由来は?
8月11日の祝日が「山の日」と名付けられた由来ですが、まず1つ目に挙げられるのは、やはり海の日の存在でしょう。
日本は海に囲まれ、そして多くの山がある国です。
海の日があるのだから、山の日もあっても良いのではないかという考え方から、このような名称が採用されたと考えることができます。
また、2つ目の由来として、この名称の意味が挙げられます。
山の日には、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という意味も込められています。
暮らしはとても便利になりましたが、自然と触れ合う機会はどんどん奪われてしまっていますね。
そんな中で、改めて山という壮大な自然と触れ合う機会を作ろうという考えにより、この日が制定されたということでしょう。
この山の日は、日本山岳会などの山岳5団体が中心になって、制定のために働きかけてきました。
山を愛する人々の強い想いがこもった祝日なのですね。
まとめ
8月11日が山の日となった由来は、実はいろいろな事情が絡み合っています。
突然、制定されたような印象のある山の日ですが、計画は2010年からスタートしており、練りに練って制定されたのが8月11日だったというわけですね。 せっかくの機会ですから、この山の日に、山や自然に親しむイベントを計画してしまいましょう!