季節の変わり目に雨はつきもの。
しかし、雨の日が続くと何とも憂鬱ですよね。
今回は、梅雨と秋雨の具体的な違いについて説明したいと思います。
見た目は同じ?梅雨と秋雨
ニュースの天気予報でよく聞く、梅雨と秋雨。
前線がどうとか・・・強い雨になるとか。
なかなか難しい言葉が続いて、結局天気はどうなるの!?って思ってしまいます。
実は、どちらも停滞前線!
同じ場所に停滞するので、雨が降るという原理です。
しかし、梅雨と秋雨は天気図だけでは見分けることが出来ません。
理屈の上では、同じものなのです。
具体的な違いは・・・?
理屈の上では同じでも、梅雨と秋雨はちょっと違うよね?その通りです。
性質の異なる気圧が押し合い、ぶつかりあうことで大気の状態が不安定になり雨が降るのです。
あくまで理屈上では同じものですが、特徴は異なるのです。
梅雨の場合、雲の帯が広くつながっており、広い地域で雨が降ります。
梅雨の特徴として、しとしと雨が何日も何日も続きます。
梅雨には、入りと明けがあり・・・南から北上し、順番に梅雨入りして明けていきます。
時期としては、5月から7月の間。
沖縄では、GW後くらいには梅雨入りします。
有名な話ですが、北海道に梅雨はありません。
梅雨の場合、雨が降るごとに少しずつあたたかくなっていきます。
天気図上のお話で言えば、少しずつ太平洋高気圧が強まって北の高気圧を押し上げます。
梅雨前線は、オホーツク海高気圧が優勢になります。
オホーツク海高気圧とは、湿った冷たい空気を吹き出す高気圧のこと。
もっと簡単に言うとすれば・・・南の暖かく湿った空気と暖かく乾いた空気が北に進むことによって冷たい空気がぶつかりあい、長い期間雨が降ります。
秋雨の場合は、どうでしょう。
秋雨の場合は、雲の帯が狭く・・・狭い地域で雨が降ります。
短時間に大雨が降るということも、よくあります。
秋雨の場合、梅雨と異なり明けや入りなどはありません。
秋雨は、北から南へ南下していきます。
つまり、梅雨と反対ということになります。
秋雨の場合、大雨になりやすい原因がいくつかあります。
単なる秋雨前線だけであればさほど大雨になることはありません。
しかし、秋になると台風がやってきます。
秋雨と台風が重なると、大雨になり災害が起こりやすくなります。
また、秋はゲリラ豪雨になりやすく、9月は竜巻が発生しやすくなります。
梅雨の場合、一雨ごとに暖かくなりますが・・・秋雨の場合は、雨の後に晴れて気温が急激に下がります。
時期としては、8月前半から10月下旬にかけてと言われています。
天気図上のお話で言えば、北の高気圧が強くなり、太平洋高気圧を押し下げます。
秋雨前線は、シベリア高気圧が優勢となります。
シベリア高気圧は、乾燥した冷たい空気を吹き出します。
秋雨の場合は、北の冷たく乾燥した空気が南に進むことにより暖かく湿った空気がぶつかりあいます。
そのせいで雨が降るのです。
異常気象、温暖化のせい?
ちょうど今回の梅雨と秋雨の間・・・暑い時期だけれど、雨が降らない訳ではないですよね。
朝いいお天気でも夕方突然雨が降ってくることも、いわゆる夕立です。
夕立は通り雨とも言いますが、少し雨がさーっと降っておしまい!でした。
しかし、今は短時間でびっくりするほどの雨が降ることもあります。
雨だけでなく、ひょうが降ってくることも希にあります。
梅雨も同じように、少しずつ変化が出てきています。
梅雨もカラ梅雨といって、期間中ほとんど雨が降らない年もあれば、雨ばかりで土砂災害などが起きる年も。
このまま温暖化がすすむと、梅雨の入りと明けが遅れると言われています。
梅雨が遅れるということであれば、もちろん秋雨も遅れるということになります。
日照不足が心配されており、私たちの生活に関わる野菜や果物などに影響がででしまいそうですね。
まとめ
雨は天の恵みです。雨が降らないのも困るし、降りすぎるのも困ります。
梅雨も秋雨もいつ雨が降っても大丈夫なように、常に折りたたみ傘は常備しておきたいですね。