仙台七夕飾りの由来って?七つ道具のひとつひとつの願いと歴史

仙台七夕

仙台七夕には、七つ道具と言われている七夕飾りがあります。
七つ道具のひとつひとつにたくさんの願いが込められています。

今回は、その七夕飾りの由来や仙台と七夕の関わりについて調べて行きたいと思います。

スポンサーリンク

仙台★七夕飾りの由来

七夕は、ずっと昔に中国から伝わって来た風習です。

七夕飾りには、七つ道具と言われる飾りがあります。
有名なのは短冊ですよね。今は、短冊には自分の願いを書きますが本来はお願いをするものではありませんでした。

短冊には、七夕にまつわる古歌や自分で作った歌を書いて学業や書道の向上を願ったのです。

元々は、七夕の先日6日の早朝・・・サトイモの葉にたまった夜露をあつめ、洗い清めた硯にうつし、墨をすり梶の葉に歌をしたためたのです。

短冊の色は五色(ごしき)、現代では青・赤・黄・白・緑(紫も可)の色となっています。
七夕の歌にも出てきますよね。

その他には、吹き流しや折り鶴、投網(とあみ)、屑籠、巾着、紙衣などがあります。

吹き流しには、織姫の織り糸や昔の織り糸を垂らした形を表し、機織りや技芸の上達を願うために、現在の吹き流しは、五色の織り糸の形が原点とされています。

折鶴が長寿を表すのは、ほとんどの方がご存知の事でしょう。
家内安全や延命長寿の願いがこめられています。

投網には、漁業の豊漁を祈ること、食べ物に困ることがないように豊作を祈って作られました。

また、網で幸運を集めて逃がさないという願いもこめられています。

屑籠は、七夕飾りを作る時にでた屑を中に入れて下げます。
清潔と節約の大切さを養ってほしいという願いがこめられています。

巾着は、商売繁盛や節約、貯蓄の心を養ってほしいという願いがこめられています。

紙衣には、裁縫や技芸の上達を願うとともに、病気や災難の厄除け。
特に子どもの身代わりに厄を受けてくれる形代の意味もこめられています。

七つ道具と言っても、全てに込められた意味を考えてみると・・・家族だけなく先祖供養、そして周りの人の幸せも考えて暮らしていたのがよく分かります。

仙台七夕飾りの歴史はいつから?

仙台の七夕飾りの歴史はとても鵜古く、伊達政宗公の時代から長く続いている日本一の七夕祭りです。

地元では、たなばたさんと呼ばれ親しまれています。

江戸時代初期に、伊達政宗公が七夕祭りを推奨したとも言われています。
実際に、伊達政宗公が読んだ七夕に関する和歌が8つほど残っています。

新暦採用後、一度は風習が廃れましたが、昭和2年に庄屋の有志が集まって七夕飾りを復活、そして現在に至ります。

仙台の七夕飾りといえば、くす玉が有名。
一番町の森天佑堂の森権五郎さんという方がダリアの花のような飾りを作りたいと思い、考案したものなのです。

今や、このくす玉は仙台の七夕飾りを象徴するものとなりました。

仙台七夕飾りの開催期間って・・・?

仙台には、七夕を祝う「仙台七夕まつり」が毎年開催されています。
例年、8月6日~8月8日の3日間、開催されています。

七夕は、7月じゃないの!?と思う方もいるでしょう。
このお祭りは、旧暦の伝統行事だったため旧暦にあわせて開催しているのです。

毎年、8月4日の早朝から各商店街で飾りつけの準備を行っています。

使用する竹は長さ10メートル以上の立派なもの。
山から切り出して小枝を落とし、七夕飾りに使うとの事です。

たくさん飾られた中から七つ飾りを探しながら見物すると、よりお祭りを楽しめますね。

基本的に七夕飾りを眺めるのがこのお祭りとなります。

しかし、お祭りにあわせて様々なイベントが開催されています。
星の屑まつり、夕涼みコンサート、七夕ヴィレッジ、瑞鳳殿七夕ナイトなど・・・。
ぜひ七夕飾りを眺めた後も楽しみたいイベントが盛りだくさんです。

中心商店街の最寄りは、JR仙台駅となります。
無料の駐車場はありませんので、公共交通機関の利用をおすすめします。

七夕祭りの開催前日、8月5日には仙台七夕花火祭りが毎年開催されています。
この花火祭り、仙台七夕まつり前夜祭、七夕前夜祭とも呼ばれています。

だいたい1万6000発ものたくさんの花火が大空を舞います。
ぜひ、七夕祭りの前に花火を楽しんで翌日から七夕祭りを楽しみたいものですね。

まとめ

長い歴史があり、現在も仙台七夕飾りが続いています。
美しい七つ道具や七夕飾りを見に、ぜひ仙台を訪れてみませんか?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする