日本には、古き良き風習の1つとしてお盆がありますね。
このお盆の時期には、先祖にお供え物をしたり送り火をしたりといった過ごし方をする方も多いでしょう。
ですが、あまりそういった風習が根付いていない家庭の場合、お盆の期間のお供え物はどうしたらよいのか、送り火の方法はどうするのか、よく分からないということもあるでしょう。 そこで、そんな気になるお盆の期間について紹介していきます。
お盆の期間☆お供え物はどうする?
お盆の期間はお供え物を仏壇に豪華にお供えしますね。
ご飯やお茶だけでなく、お菓子類やお盆のために用意された野菜や果物等の生鮮食品など、様々です。
これらのお供え物、一体どうすれば良いのか、食べても良いのか、それとも処分すべきなのか迷ってしまいますよね。
実は、このお供え物というのは「共に供する」という意味が込められています。
つまり、ご先祖様に向けて捧げるのではなく、分け合っていただくことではじめて、供養となるのです。
とは言っても、仏壇のご先祖様は、実際には食べることはできませんね。
これは、お線香などの香りを召し上がっていると考えられています。
そのため、お供えをした食べ物は、その後はみんなでワイワイいただくのが正しい方法であると言えますね。
お盆の期間☆お供え物を流すのはOK?
お盆の期間のお供え物の中には、あまり好きではないものもあるでしょう。
「お供え物の定番だから購入してみたけれど、苦手だから食べられない」なんてこともありますよね。
その場合の処分方法として、昔は川に流す、土に埋めるといった方法が用いられていました。
ですが、環境問題について考えられるようになった現代では、そういった方法は用いられなくなっています。
そのため、もし食べきることができなかった場合には、誰かに配っても良いですし、処分するという方法もあります。
特にお盆の期間は夏で暑さも厳しいため、野菜や果物は傷みやすいですね。
期間が終わって食べる時に、傷んでしまったようなものがあれば、無理に食べようとせず、半紙などに包んで廃棄しましょう。
基本的にはお盆の期間、13日〜16日まで毎日お供えをすることになりますが、もし傷みそうなものがあれば、早めに下げてムダにならないようにいただいてしまうのも良いですね。
代わりに他のものをお供えしながら、切らさないようにしましょう。
できれば、お盆の期間の間、お供えしておけるような日持ちするものを選ぶのも良い方法です。
焼き菓子類などは、しばらく日持ちしますので、そういったものを中心にお供えしておきましょう。
また、お花などもキレイな状態を保てるように、こまめに取り替えるようにしたいですね。
お盆の期間☆送り火はどうする?
お盆の期間にすべきことと言えば、送り火ですよね。
この方法をあまり知らないという方は、少なくありません。
送り火というのは、お盆に迎えたご先祖様を送る風習です。
お盆に帰ってきてくれたご先祖様を、再びあの世に送り出すというものですね。
送り火の日程は地域により違いがありますが、だいたい15日、あるいは16日の午後に行われます。
流れとしては、お盆の初日に迎え火を焚き、ご先祖様を迎える「迎え火」をし、お盆の最終日の午後に、送り火を焚いてご先祖様を送るという方法ですね。
方法は、素焼きの焙烙という平皿におがらという麻を乗せ、焼く方法です。
あるいは、藁、たいまつ、ろうそくなどを用いて行うこともあります。
地域によりやり方が違ってきますので、自分の住む地域ではどのような方法が行われているのか、近所の方に尋ねてみても良いですね。
まとめ
お盆の期間はお供え物や、迎え火、送り火などをして、日本の古き良き風習を楽しみましょう。
こういった風習には、亡くなったご先祖様への想いが込められており、奥深さが感じられます。
旅行なども良いですが、時にはこういった、お盆にはお盆らしい過ごし方をしてみるのも良いですね。