中耳炎というのは誰でもなってしまうくらい有名な病気です。
皆さんの中にも中耳炎になったことがあるという人もいるのではないでしょうか?
実はこの中耳炎というのは子供もよくなる病気です。
なのでもし自分の子供が中耳炎になったら…と思うと不安で不安で仕方ないですよね。
そこで今回は中耳炎について、原因や治療法などをご紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にして中耳炎にならないように十分に気を付けていきましょう!
そもそも何故中耳炎になってしまうのか?
ではまず最初に、何故中耳炎になってしまうのかをご紹介していきます。
一言で言ってしまうと、その原因は「細菌が鼻から耳に入るから」だとされています。
よく勘違いされやすいのですが、実は中耳炎の菌というのは耳からではなく鼻から入った細菌が耳にまで到達してしまうことで中耳炎を発症してしまうのです。
なのでプールやお風呂の水が耳に入って放っておいたというのは中耳炎にはあまり関係がないのです。
では、鼻から細菌が入る状況というのはどんな状況でしょうか?
一番考えられる原因としては風邪です。
風邪の菌が増えていき、それが耳に到達することで中耳炎を発症します。
なので子供に中耳炎が多くなる理由としては、風邪をひきやすいので、細菌が耳に行きやすいからというのが大きな理由となります。
また、何故大人と比べると子供が中耳炎になりやすいのかというのも理由があります。
それが管の仕組みがやや異なっているからというものです。
子供の耳にある管は大人と比べると太くて短いのが特徴です。
なので傾きがほぼ水平になっているので、鼻から入った菌が耳に到達しやすい状況になってしまっているからなのです。
比較的中耳炎になりやすい年齢というのも明らかになってきています。
最近では1歳までにはほとんどの子供たちが一度は中耳炎になると言われているくらい増加傾向にあります。
小学校に入るまではやはり耳の形の都合上、風邪をひくと中耳炎に必ずなるという子供たちも中にはいるようです。
そして10歳を過ぎると徐々に中耳炎にかからなくなってきます。
まだ幼い子の場合は風邪を引いたら中耳炎も一緒に疑っておくと早い処置ができると思います。
中耳炎になったらどうやって治療していくのか?
中耳炎は治療する過程の中で大きく分けて2通りあります。
痛みや腫れが強い時の期間のことを急性中耳炎と呼びます。
そしてある程度ピークが過ぎて治りかけていく期間を滲出性中耳炎と呼びます。
これらの期間によって治療方法がそれぞれ異なっていきます。
まずは急性中耳炎だった場合の治療法についてです。
やはり中耳炎になったばかりの状態なのでまず痛みがあります。
このため最初は痛み止めでこの痛みのピークを乗り切っていきます。
また人によっては「みみだれ」が出てきます。
膿がたまっていくと鼓膜に穴が開いて膿が出てきます。
ですから耳の周りにある「みみだれ」は拭いていきましょう。
耳の中のものは自分でやらずに耳鼻科の医師にやってもらいましょう。
また、もし腫れが酷いようであれば抗生剤を処方されることもあります。
ほとんどは抗生剤を使用しなくても治るのですが、腫れが酷い時だけ服用することもあります。
後は日頃から気を付けることとして菌が入らないように鼻を吸っていきましょう。
なかなか吸いきれない場合は耳鼻科でもやってもらえます。
鼻通りを良くすることで治療が早く終わるとされているので、ぜひ取り入れてください。
そして滲出性中耳炎に移った時の治療法についてです。
ここまでくれば治るまであと少しです。
とにかく膿がなくなるまで定期的に耳鼻科へ通いましょう。
基本的に通院は1週間に1度程度になるので、自己判断でやめずにしっかり通い続けることが大事です。
よく痛みもないから治ったのではないかということで来なくなるケースもあるようですが、そうなるとまた中耳炎にかかりやすくなってしまいます。
しっかり治しきることが大事なのです。
常に鼻通りを良くしてあげて、菌が入らない状況を作ってあげてください。
中耳炎の予防策は?お風呂やプールは大丈夫なの?
「子供は皆中耳炎になる」と言われても、やはり予防できるならしてあげたいですよね。
では中耳炎にならないための予防策はあるのでしょうか?
やはり一番大事なのは鼻通りを常に良くしてあげることです。
鼻がつまっていたりすると中耳炎になりやすくなってしまうので、気を付けておきましょう。
また中耳炎はよほど腫れが酷くない場合だと意外と痛みが強くないこともあります。
そうなると怖いのが中耳炎になっても放っておいた状態になってしまい、耳に膿だけ残っているということもあるのです。
先程にも書きましたが、子供が風邪を引いた場合には同時に中耳炎も疑って耳鼻科にも通院させると安心です。
また気になるのがお風呂やプールです。
中耳炎の原因は風邪によるものなので、医師から特別な指示がなければ通常通りお風呂やプールに入っても大丈夫です。
仮に耳に水が入ってしまったとしても、それが原因で中耳炎が悪化するということはありません。
また予防接種なども指示がなければ予定通りに行っても大丈夫です。
まとめ
子供が中耳炎になりやすいというのは、それなりに理由があるようです。
風邪=中耳炎と思っておいた方が早めに対処できるので、ぜひ耳鼻科にも通わせてあげましょう。
中耳炎についての正しい知識を身につけて、正しい対処法をしてあげてくださいね!