秋冬になり寒さが身に染みるようになってくると、無性に食べたくなるのが鍋料理ですよね。
中でも、通の味として親しまれているのが、しし鍋やぼたん鍋です。
ですが、そもそも「しし鍋とぼたん鍋ってどう違うの!?」という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
そこで、しし鍋とぼたん鍋の違いや味つけ、栄養について紹介していきます。
しし鍋とぼたん鍋の違い
しし鍋とぼたん鍋の違いについてですが、これらはどちらも、イノシシのお肉を使った鍋料理になります。
そして、基本的には同じものであり、ぼたん鍋あるいはしし鍋と呼ばれているだけ、と考えることができます。
その内容は、イノシシのお肉に白菜やゴボウ、長ネギ、ニンジン、豆腐、キノコ類などを一緒に煮込んだものです。
イノシシを使っているわけですから、「しし鍋」というネーミングには納得がいきますよね。
ですが、ぼたん鍋というのはなぜ、呼ばれるようになったのか疑問を抱いている方もいらしゃるのではないでしょうか?
このぼたん鍋というのは、イノシシのお肉を薄切りにして、まるでボタンの花のようにお皿の上に盛り付けていくために名付けられたものです。 なんだか日本人らしい、風情あるネーミングですね。
しし鍋とぼたん鍋の違いは特にありませんが、ボタンの花に見立ててしし肉を盛り付けたものがぼたん鍋、と覚えておくと良いでしょう。
しし鍋・ぼたん鍋の味つけは?
しし鍋・ぼたん鍋ですが、いのししのお肉をどのような味付けでいただくのか、というのも気になるところですね。
実はしし鍋の味つけは、家庭ごとに違いがあります。
特に代表的なものとして挙げられるのが、甘めの味噌仕立てか、あるいは醤油仕立てです。
イノシシのお肉は、牛肉や豚肉などに比べるとクセが強いため、これを感じにくくするために濃い目の味つけでいただくことが多いですね。
それから、江戸では醤油と砂糖を使用した割り下に、八丁味噌を加えるという味つけでいただくこともあります。
これはかなり濃いめの味つけになります。
広い意味でイノシシを使った鍋料理をしし鍋と考えるのであれば、すき焼きという味つけもありますね。
割り下を使い、甘辛い風味で楽しむお鍋です。
このように、しし鍋・ぼたん鍋は家庭ごとに様々な味つけで親しまれています。
中には工夫をして、鶏ガラスープで煮込んで中華鍋風にしてある家庭もあります。
一見すると、牛肉や豚肉よりも扱いにくさが感じられるいのしし。
ですが、意外と様々な味つけで美味しくいただくことができる、魅力的な食材なのですね。
しし鍋☆栄養は!?
しし鍋の栄養はどうなのか、というのも気になるポイントですよね。
鍋料理と言えば肉類も野菜もたっぷりいただけて、栄養満点という印象です。
では、しし鍋に入っているいのししのお肉には、どういった栄養が含まれているのでしょうか?
実はいのししのお肉は、高たんぱく低脂質でカロリーが低く、女性にとっても大変魅力的なものなのです。
ダイエット中には、脂分の多い牛肉や豚肉を食べることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。
ですがいのししのお肉は、そんな心配もせずに気軽に食べられるのが嬉しいですね。
それから、いのししは豚肉以上にビタミンB2の含有量が多いことも知られています。
疲れを取りたい時にも、ぜひ積極的にいただきたいですね。
もちろん、しし鍋はいのししのお肉以外にも、様々な野菜やキノコ類を加えて煮込みます。
これらの栄養もしっかり摂り入れられるので、1つのお料理で総合的に栄養面をケアできる優秀なレシピと考えることができるでしょう。
まとめ
しし鍋とぼたん鍋は違いは特にありませんが、なぜいのししのお肉を用いた鍋料理がぼたん鍋と呼ばれるようになったのか、というのは覚えておきたいポイントですね。 味つけも色々楽しめて、しかも栄養満点のしし鍋。
いのしし肉は市販されていることがほとんどないので、簡単にいただけるものではありませんが、機会があればぜひ、食べておきたいお料理ですね。